和室と聞くと、落ち着く、安らぐといったイメージを持たれる方は多くいらっしゃるでしょう。マンションの増加などにより、昔に比べれば畳のある部屋は多少減ってしまいましたが、今でも根強い人気があり、新居を探す条件に和室がある事を指定する方もたくさんいらっしゃいます。ではなぜ、フローリングが主流になりつつある中でも人気が永続的に続いているのでしょうか。一つ目の理由としては、畳の部屋の利便性が挙げられます。利便性と聞くと、フローリングの方が高そうに感じるかもしれませんが、そんな事はなく、畳には魅力的な利便性がいくつもあります。まず、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お布団を敷き就寝させることができます。ベビーベッドやお子様向けベッドという手もありますが、布団の方が転落の危険性もなく、お母さんも真横に添い寝することができます。
新生児が産まれる際にわざわざ高級なベビーベッドを購入しなくても良いというのは、若いご夫婦には魅力的でしょう。また、フローリングと違い、古くなったり汚れが目立ったら、専門家にお願いすれば簡単に取り替えられるのも、畳の魅力の一つです。新しい畳の匂いが好きだという方はたくさんいらっしゃいます。次に、日本家庭らしい雰囲気が出るというのも人気の理由の一つでしょう。国際交流が進む今、海外の方からすれば畳のある部屋というのは日本文化を肌で感じられるものと言えます。海外からのお客様を出迎える際に、部屋一つで非常に魅力的なおもてなしツールとなります。海外からの旅行客にはホテルではなく旅館が好まれるのもこの理由。旅館を紹介するのではなく、自宅に宿泊し満足させられるならば、自身も海外の友人を招待しやすくなるのではないでしょうか。
最後に、畳ならではの趣味というものが、日本にはたくさん存在します。例えば、茶道。フローリングの床やテーブルを使って茶道など出来ません。あくまであれは畳の上で行ってこそのものであり、そこで初めて風流が成り立ちます。茶道には欠かせないお茶菓子も和菓子が基本。全ての雰囲気が和である事が重要となっています。他にも、華道も同じことが言えます。洋風の部屋でお花を活けると、華道ではなくフラワーアレンジメントのような、別物の空気になってしまいます。茶道にも華道にも言えることですか、可能であれば和服で楽しみたい趣味です。和の雰囲気のあるお部屋で、和服を着てというのが、これらの趣味を行う際のスタンダードな嗜みといえます。以上のように、多くの理由から日本で愛されている和室。今後も間違いなく愛され、重宝され続けていくことでしょう。
長野県も空き家売り物件が増えています。48才の僕は、家族のために安い空き家を購入して、畳の部屋のある家にリノベーションしようと考えました。
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