2019年08月02日

日本建築で大切な空間が縁側です

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縁側は、日本の伝統的建築物において、和室の外側に設けられた板張りの通路のことを言います。庭から屋内に入る穏やかな境界です。様々な種類がありますが、大きく分けて二つになります。それは、建物の内部に設けられたか、外部に設けられたかによります。

内部に設計されたものを入側縁とか広縁と言います。奥行きは120cm以上にもなります。一方、軒下のように外に設けられた場所は、雨でぬれる場合もあるので濡縁とか外縁とか言います。この場合は、板が壁に対して垂直に配置されている場合が普通です。

近年は、板ではなく畳が敷かれるなどしている場合もあります。縁側は、建物の中で一番日当たりの良い場所に設置されています。座布団を敷いて、猫が寝ているシーンなどを連想します。日向ぼっこをしながら、自然を眺めて楽しむスペースです。

かつては、お客さんが玄関ではなく縁側から出入りすることが多かった時代があります。サンルーム的な機能だけではなく、社交場としての機能も果たしていた場所です。障子の向こうの人影が、光でうっすら見えるようで見えないという曖昧な感じと同様に、建物の内と外をはっきり区別しない曖昧さを残した日本独特の建築様式に、日本人の文化や心を感じるところです。

プロフィール

長野県も空き家売り物件が増えています。48才の僕は、家族のために安い空き家を購入して、畳の部屋のある家にリノベーションしようと考えました。

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